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小児科

当院では、小児疾患全般を診療しております。お子様に関するお悩みがあれば、何でもご相談ください。NICUでの診療経験もあり、生後間もない赤ちゃんの診療も可能です。

当院は0〜15歳の小児を中心に診療を行っておりますが、付き添いの成人の方についても、風邪症状など一般的な診療であれば対応可能ですので、お気軽にご相談ください。

各症状に対する当院の方針

発熱

  • 最も多い原因はウイルス感染症(風邪)であり、多くの場合は薬を服用しなくても2〜3日以内に自然治癒します。
  • 食欲がなく、ぐったりしている、元気がない、または生後3か月未満の低月齢児の場合、細菌感染症(抗菌薬が有効な感染症)の可能性や脱水症状を確認する必要があるため、早めの受診をおすすめします。
  • 発熱が5〜7日以上続く場合は、一見元気そうに見えても肺炎などの感染症や、感染症以外の発熱の可能性があるため、受診をおすすめします。
  • 解熱薬(アセトアミノフェンなど)は感染症を治療するものではありませんが、一時的に熱を下げたり、痛みを和らげたりする効果が期待できます。症状に応じてご使用ください。

咳・鼻水

  • 主な原因はウイルス感染症(風邪)です。
  • 症状は1週間程度をピークに自然に治ることが多いですが、環境要因(ハウスダスト、空気の乾燥、冷たい風、タバコの煙など)や、別の風邪を引くことによって1か月以上続く場合もあります。
  • 夜に眠れていて食事が取れていれば、問題ないことが多いですが、2か月以上咳が改善しない場合や、喘息のような症状で夜眠れない場合は受診をおすすめします。
  • 咳の治療薬は去痰剤(痰を出しやすくする薬)が中心で、鼻の通りを良くする効果も期待できます。
  • 風邪による鼻水に有効な薬は少ないですが、鼻をかめない乳幼児の場合、吸引機で鼻水を吸引すると症状が改善することがあります。必要に応じて受診してください。
  • 抗ヒスタミン薬(アレルギーの薬)は水のようなサラサラした鼻水やくしゃみには効果がありますが、風邪の鼻水には効かないこともあります。また、副作用として口の渇きや鼻づまり、眠気が出ることがあり、一部の抗ヒスタミン薬は熱性けいれんと関連する可能性も指摘されているため、注意が必要です。

嘔吐

  • ウイルスによる胃腸炎が主な原因です。
  • 夕食を食べずに寝てしまった翌朝に低血糖状態となり、嘔吐することもあります(自家中毒、ケトン血性嘔吐症)。
  • 嘔吐時は、一度に多くの水分を取らず、少量ずつ時間をかけて摂取することが大切です。具体的には、1回5〜10ml程度(ペットボトルのキャップ1杯分)の水分を15〜30分おきに飲み、嘔吐がないことを確認しながら進めましょう。
  • 最初は水やお茶でも構いませんが、低血糖予防のためにスポーツドリンクや経口補水液を取り入れると、概ね1〜2日で回復することが多いです。食事は食欲が回復したら、ゼリーや消化に良い食事を少量ずつ始めてみましょう。
  • 食べられず、尿が出なくなり、ぐったりしている場合は脱水症の可能性があるため、早めの受診をおすすめします。

下痢

  • 主な原因はウイルスによる胃腸炎です。
  • 通常1週間程度で自然に回復しますが、腸粘膜の回復には時間がかかり、一時的に乳糖不耐症を引き起こすこともあります。
  • 食事や水分がある程度摂取でき、体重減少がなければ、深刻な病気ではないことが多いため、焦る必要はありません。心配なことがあれば、いつでも受診してご相談ください。
  • 整腸剤を使用することで腸内細菌のバランスを整え、症状が改善する場合があります。

蕁麻疹

  • 90%以上が原因不明の特発性蕁麻疹です。
  • アレルギー以外にも、温熱・寒冷蕁麻疹、汗によるコリン性蕁麻疹、機械的な刺激による蕁麻疹などがあり、それぞれが混在することもあります。
  • 原因を特定することにこだわるよりも、抗ヒスタミン薬を服用することで、すぐに改善することが多いため、まずは受診してご相談ください。

当院でできる検査

  • 多くの小児疾患は自然治癒するため、問診と身体診察を重視し、不要な検査は行いません。ただし、髄膜炎や心筋炎などの急性疾患については、迅速な検査が必要となるため、血液検査や超音波検査を実施する場合があります。
  • 感染症の診断のために、当院では5-15分で結果が分かる迅速抗原検査(RSウイルス、ヒトメタニューモウイルス、インフルエンザ、新型コロナウイルス、溶連菌、マイコプラズマ)を実施することができます。

血液型検査について

  • 血液型検査は保険適用外の自費診療です(当院では1回5,000円)。
  • 輸血時には必ずその場で血液型検査を行うため、過去の検査結果は使用されません。
  • 園や学校の書類に血液型を記入する欄があることがありますが、空欄で提出しても問題ないことが多いです。

以上の理由から、当院では血液型検査を推奨しておりませんが、ご希望の方は受診のうえ、ご相談ください。

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